光と影をまとう、涼やかな夏のガラス特集

光と影をまとう、涼やかな夏のガラス特集

光と影をまとう、涼やかな夏のガラス

少しずつ日差しが強くなり、吹き抜ける風に初夏の匂いが混じる季節になりました。本格的な夏を前に、日々の暮らしへどのように「涼」を取り入れるか、思いを巡らせている方も多いのではないでしょうか。

エアコンだけでなく、五感を通して感じる涼やかさは、心と体に心地よさをもたらしてくれます。特に、光を透かして表情を変えるガラスの道具たちは、夏の暮らしに欠かせない存在です。

今回は、手仕事ならではの揺らぎや温かみを持つ、5人のガラス作家の作品をご紹介します。それぞれの個性が光る美しいガラスとともに、涼やかな夏を迎える支度を始めてみませんか。

光と影を愉しむ、涼を呼ぶ佇まい ―― 作家「栗原志歩」

栗原志歩さんのガラス作品の魅力は、瑞々しい透明感と光を反射・透過する精緻な造形にあります。まるで流れる水をそのまま形にしたような佇まいは、そこにあるだけで空間の空気を澄んだものに変えてくれます。

この季節のおすすめは「風鈴」です。

繊細な螺旋状の気泡が美しい栗原志歩さんの風鈴

螺旋状の美しい気泡が光を浴びて輝きます。窓辺に吊るすと風を受けて揺れ、澄んだ音色を響かせます。目と耳から涼を届けてくれる風鈴は、日本の夏を静かに愉しむための必需品です。

また、有機的なラインが美しい「湧水皿 / M」は、サラダやデザートのみずみずしさを際立たせます。お茶やデザートに重宝する「ステム」も、テーブルに落とす美しい影が夏のささやかな愉しみを与えてくれます。

水面のような揺らぎを持つ栗原志歩さんの湧水皿 / M

テーブルに涼やかな影を落とす栗原志歩さんのステムグラス

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日々の暮らしに寄り添う、あたたかなガラス ―― 作家「伊藤亜木」

一方で、日々の暮らしに気負わず使えて、温もりを与えてくれるのが伊藤亜木さんのガラス作品です。蛍光管を原料とした「再生ガラス」から生まれる器は、ほんのりと緑がかった優しい色味と、ぽってりとした厚み、細かな気泡が独特の豊かな表情を作り出しています。

食卓で大いに活躍してくれるのが「ドレッシングピッチャー」です。

再生ガラス独特の気泡と色味が美しい伊藤亜木さんのドレッシングピッチャー

気泡がランダムに入り、注ぎ口が少し高めで液だれしにくく実用性も抜群。めんつゆやソース入れにも最適で、食卓を温かく演出します。

定番としてお勧めしたい「そばちょこ」は、冷茶コップやデザートカップにも重宝します。「泡鉢」は全体に広がる細かな気泡が美しく、冷奴やトマトスライスなど日常のおかずを引き立てます。

日常の様々なシーンに馴染む伊藤亜木さんのそばちょこ

無数の細かな気泡が涼を呼ぶ伊藤亜木さんの泡鉢

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食卓にクリアなアクセントを ―― 作家「稲葉知子」

スタイリッシュでありながら、どこかノスタルジックな気配を漂わせるのが、稲葉知子さんのガラス作品です。伝統的な吹きガラスの技法で丁寧に作られる作品は、無駄のないシンプルな造形の中に大らかな美しさを備えています。

稲葉さんの作品は、どんなお料理も引き立てる潔い「クリアさ」が最大の魅力。「浅ボウル / 小」は、なめらかな吹きガラスの手触りと、程よい厚みが特徴です。冷製パスタや朝食のフルーツボウルに最適で、食材の色鮮やかさをストレートに伝えます。「平皿 / 中」は広めのリムとわずかな深みがあり、メインディッシュからデザートまでマルチに活躍します。お気に入りのコースターやクロスと合わせて、夏の食卓をお楽しみください。

クリアなガラスが食材の美しさを引き立てる稲葉知子さんの浅ボウル / 小

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ユーモアが光る、表情豊かなゆらぎ ―― 作家「沖澤康平」

お馴染みの形をベースにしながら、手仕事ならではの柔らかいたわみや揺らぎを表現するのが沖澤康平さんのガラス作品です。個性的でありながら、見た目よりもしっかりと厚みがあり、日常使いで気兼ねなく手に取れる安心感を備えています。

沖澤さんのガラスは、光を浴びたときの豊かな表情が魅力です。こちらの「ワイングラス」は、柔らかさと凛とした雰囲気が同居した、手仕事ならではの温かみが伝わる一品。

ステムの丸い飾りが愛らしい沖澤康平さんのワイングラス

ステム(脚)の途中にあしらわれた、ぽってりとした丸い飾りがなんとも愛らしく、手に持ったときにもすっと馴染みます。ワインはもちろん、冷たい麦茶やジュース、あるいはデザートカップとして少し特別な日の食卓に添えるのも素敵です。

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ぽってりとした温もりと、遊び心あるデザイン ―― 作家「内田洋子」

最後にご紹介するのは、どこかレトロで温かみがあり、生活に溶け込むのが内田洋子さんのガラス作品です。ぽってりとした厚みのあるガラスの質感と、シンプルながらも個性の光る装飾が施されており、手にしたときにホッとする安心感があります。

内田さんのガラスは、いつもの時間を少し楽しく演出します。「drawing bowl」は、フチ部分に花びらのような可愛らしい直線模様が施されたボウル。ヨーグルトやカットフルーツを盛り付けるのにぴったりです。「paint cup / A」は、スモークガラスの表面に繊細な網目模様とラフな白のペイントが施された縦長のコップ。独特の凹凸による滑りにくさとさらりとした手触りがあり、冷たいドリンクを飲むひとときをおしゃれに彩ります。

僅かにスモークがかかったガラスに白い網目模様が映える内田洋子さんのpaint cup / A

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いつもの夏を、少し特別にするガラスを

ひとつひとつ、作家の手によって命を吹き込まれたガラスの道具たち。大量生産品にはない、わずかな歪みや気泡の入り方、手にした時のしっとりとした重みには、使うたびに心がほどけるような魅力があります。

お気に入りのガラス器をひとつ暮らしに迎え入れる。それだけで、冷たい飲み物を飲む時間や何気ない食卓が、いつもより特別で愛おしいものに変わります。

今年の夏は、手仕事の温もりが宿る美しいガラスとともに、涼やかな日々を過ごしてみませんか。

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